ブログノベル『スペースエイト』の設定集です。

人口生命体ホムンクルスを使った何者かにより帝国を危機に陥れた大規模テロ。

ホムンクルス戦争


ホムンクルス戦争というのが正式な名称なのかどうかはいまだ持ってわかっていない。
それは国家っ間の戦争といったものとは大きく異なり、宣戦布告もないまま始まった大規模テロであり、その鎮圧に帝国全軍の出動を必要としたほどであったため、戦争と呼ぶのがふさわしいと解されている。

第一次ホムンクルス戦争

18年前に起こった大規模テロより発展した一連の争乱をそういう。
通常のテロリズムとは大きく異なっているのは、いずこからか出現した人工生命体ホムンクルスがそれらを引き起こしていたということだ。
第一次ホムンクルス戦争の概要
当時帝国に加盟していた138の惑星とその有人衛生、スペースコロニーなどが、ことごとくホムンクルス戦争に巻き込まれ、大混乱に陥っている中、後に共和国となる3つの惑星、白金白亜銀嶺が独立を宣言する。
帝国は平時なら単なる地域紛争に過ぎない3つの惑星の離脱に伴う共和国の設立を阻止できなかった。
第一次ホムンクルス戦争の問題点
帝国全土がホムンクルス戦争で揺れる中、共和国が独立を果たしたのだが、その時帝国と結ばれた条約により、国家規模、経済規模の違いを理由に、帝国は共和国の内政に一切干渉できない上に、捜査権限も何もないこととされている。災害援助等の人道的支援目的ですら不可能という徹底的ぶりだ。

ホムンクルス戦争以後

ホムンクルス戦争以後の動向
ホムンクルス戦争が入念な下準備を整えながら、大掛かりな製造設備を準備し、生産に用いられる材料の供給路を完全に隠しおおせぬまま帝国に戦いを挑み、それらの経路を帝国情報部によって把握されたため、帝国軍勝利に終わった。
逆に考えれば、それらの一連の騒動は予行演習的な意味合いではなかったのかと、帝国情報筋は考えているようだ。
18年前にホムンクルス戦争の混乱に乗じて独立を果たした共和国内部で、首謀者が再度準備を整えているとの噂がある。
ホムンクルス戦争以後の噂
突然現れたホムンクルスの軍団、それを興した黒幕たる組織も、その首謀者も、帝国には全くつかめていない。もしかしたら反逆を興したホムンクルスが、自らの手で製造者や組織、それに首謀者をことごとく抹殺し、勢いをかって帝国に襲い掛かってきたのではとまでいわれている。しかしそれだとホムンクルス帝国に戦争を仕掛けるための理由が必要だ。
強靭な体力と高い知能を持っていたようだから、奪い取った設備を使って、自分たちで仲間のホムンクルスを製造することも可能であろう。
しかし、帝国の情報網を掻い潜って未だ正体もつかめていないほどの首謀者、そんな慎重で計算高い者が、そう簡単に自分で作ったホムンクルスに殺されるとは思えない。
ホムンクルス戦争は共和国の独立をすんなりと運ばせる策略ではと考える節もある。しかし共和国は国家としての体もなしていない、小規模民族紛争を延々と繰り返す無法地帯。もしホムンクルス戦争が共和国独立のための策略であるとしたら、今ではまとまりのある強力な国家に成長していてもおかしくないが、今もってそのような事にはなっていない。
ホムンクルス戦争で最も得をしたのは誰か?
解釈の仕様によっては、帝国、共和国、戦争物資を扱う企業、そういった誰もが得をしている。

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